地下神殿で石を選ぶ朝のこと
午前5時半。大谷の地下採掘場に降りる。地上が夏でも、ここは常に8度。吐く息が白い。

私たちが届けるのは、
石ではない。
1500万年の時間だ。
大谷石は、太古の海底火山が遺した凝灰岩。その一片に、地球の記憶が封じ込められている。
9世紀、石工がこの岩壁に仏を刻んだ。
1636年、同じ栃木の地に東照宮が完成した。
1923年、フランク・ロイド・ライトの帝国ホテルを震災から守った。
OYA TERROIRは、この歴史を背負った石に、現代の水で新しい命を吹き込む。壁にかけた石が光を透し、影を落とす。その影の中に、1500万年が呼吸している。
Oya Stone — 1500万年の多孔質構造が光を受け止める
See No Evil. Hear No Evil. Speak No Evil. — 影絵の祈り
大谷石の壁パネルに、ウォータージェットで三猿のシルエットを彫り抜いた作品。壁にかければ、背後の光が開口部を透過し、三猿の影が壁面に浮かび上がる。朝と夕で影の表情が変わる——石と光と時間が織りなす、生きたアート。
石の等級で三つのエディションをご用意。荒目の野性的な表情から、細目の静謐な佇まいまで。
3 Editions Available
View Details大谷石 × 日光の意匠。壁を飾り、空間を変える6つのプロダクト。

三猿のシルエットを大谷石に彫り抜いた壁パネル。光が石を透過し、壁に影絵が浮かぶ。3つの石の等級で、3つの表情。

大谷磨崖仏の力強さを凝縮。一面は自然の岩肌、一面は鏡面研磨。手に取るたび、石の二つの時間に触れる。

東照宮の格子紋様を大谷石に彫り込んだ香炉。煙が幾何学の隙間から立ち上る。ゼオライトが残り香を浄化し、空間を清める。

日光杉並木の紋様を大谷石に透刻。点灯すると、光がカット部から漏れ出し、部屋に参道の木漏れ日が現れる。

大判600×900mm。陽明門の唐草紋様を全面に透刻した建築パネル。ホテルや旅館の壁面を、光と影の聖域に変える。
Texture — 1500万年の地層が刻んだ表情
大谷と日光——40キロを隔てた二つの聖地は、同じ火山帯と日光街道という一本の道で結ばれてきた。
大谷の岩壁に千手観音が刻まれた。石工は名を残さなかった。残ったのは、岩と祈りだけだった。
陽明門に508体の彫刻と24万枚の金箔。その中に「三猿」が彫られた。見ざる、聞かざる、言わざる。静寂への招待だった。
フランク・ロイド・ライトは日光の建築に衝撃を受けた。14年後、同じ栃木の大谷石を帝国ホテルに選んだ。
関東大震災。帝国ホテルだけが無傷で立っていた。世界がこの石の名前を覚えた日。
大谷の石と日光の祈りを、現代の水で結ぶ。古の石工が始めた対話を、水の刃が引き継ぐ。
Nikko Sanzaru — 壁に三猿の影が浮かぶ
光が大谷石を透過する瞬間
何を彫るかではない。OYA TERROIR
何を彫らずに残すかだ。
一枚の石が作品になるまでに、四つの儀式がある。

地下採掘場に降り、石と対峙する。結晶の入り方、色の深さ、指先に伝わる密度。数百枚の石板から、一枚だけを選び出す。

ダイヤモンドソーで20mmに裁断する。光を透過させる薄さと、構造を保つ強度。その交差点が、20mm。

水圧4000気圧のウォータージェットが紋様を彫り抜く。熱を持たない水だけが、石を傷つけずに貫ける。

最後は人の手。エッジを整え、エディション番号を刻印する。ここで石は素材を超え、作品になる。
大谷石に含まれる天然の多孔質鉱物。空気中の湿度を吸収・放出し、空間の呼吸を整える。石が、あなたの部屋の空気を変える。
大谷石に散在する茶褐色の鉱物結晶。その分布が石の等級を決める。経年で結晶が抜け落ち、小さな窪みが生まれる。それは劣化ではない——石だけの物語が深まる証。
採掘直後の石は青緑色。日光と空気に触れ、やがて温かな黄金色へと変わる。あなたの作品は、あなたの空間で、あなただけの色に育つ。
午前5時半。大谷の地下採掘場に降りる。地上が夏でも、ここは常に8度。吐く息が白い。
朝8時の影は鋭い。正午の影は真下に消える。夕方の影は壁を這うように伸びる。
高圧水がガーネットの微粒子と混合され、音速の3倍で噴射される。熱を使わない。
作品のご購入、空間に合わせたカスタムオーダー、大谷石スタジオへのご訪問。あなたの空間に、1500万年の時間を届けます。
